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ツアー全公演中止のお知らせ

緊急事態宣言の延長の発表を受けて、5/16からスタート予定だったソロツアーJAW DROP TOUR 2020の全公演の中止を決定しました。

 

各地状況や事情も違う中、開催の可否が一律には揃えられない状態で、ツアーとしての流れを当初の計画通り進めるのが難しいと判断しての決定となりました。

 

一部の延期や中止ということも考えましたが、いつなら確実に以前と同じ状態でライブができるのか、各地安心してイベントの告知が出来て、皆さんが安心してそこに足を運び、ぼく自身が東京から各地へ行くことを抵抗なく受け入れてもらえる状況になるのがひと月後なのか半年後なのか、更に先なのか、、見えないゴールに向けて今後も準備だけを続けるというのが難しくなってきました。

 

ご予定を融通していただきご予約いただいていた皆様には残念なお知らせになってしまい心苦しい限りですが、進めて来たツアーへの準備のうちのひとつ、毎回会場リリースしていたソロパフォーマンス音源集の第三弾となる「JAW DROP 3」をwebでリリースできる様制作を続けようと思っています。

 

そしてこのリリースとあわせて、各地の珈琲や食べ物をセットでご購入いただけるような形をつくり、最終的には皆さんにご自宅でそれを手にしていただきながらライブ配信を楽しんでいただけるような形で演奏をお届けするというアイディアを実現できないか各所と相談をしています。

 

この代替案詳細発表につきましてはもう少しお時間をください。

 

コロナの最初のピークはもう少しで切り抜けられそうといった報道もありますが、そうなったとしてもまだまだ山を越えたばかりのタイミングで、お客さんも会場も、ぼく自身もそれぞれにリクスを抱えながらの開催や延期ならば、今は今しかできない形で次につながるものを残し進んで行く方が健全で建設的ではないのかと考えてのアイディアです。

 

 

最近はオンラインでの配信も増えてきて、自分も自宅でいろいろなミュージシャンの生演奏を目にする機会がぐっと増えてきました。

レコードがCDになりやがて配信へ移行していったように、いよいよライブというものも体験方法の主流が大きく変わる時期なのかもしれませんね。

 

ただ、ライブ配信が100%このツアーの代わりになるとは思っていません。

 

便利さや手軽さと引き換えに、必ず抜け落ちてしまう価値というのはいつの時代にもあって、ライブも配信では決して伝えることのできない価値というものがあります。

 

過去2回のJAW DROP TOURでもその会場ならではの空気感、お客さんのくしゃみがループに乗ったり、終演と同時に寺の鐘が鳴り響いたり、、そういったその場所でしか起こり得ないミラクルが、その日の演奏にはなくてはならない重要な要素になった経験を何度も体験してきましたし、そもそもマイクを通さない生の音の心地よさというものを味わってもらいたいというのもひとつのコンセプトです。

 

この先、生で音楽を楽しむということが仮に前時代的な楽しみ方になるのだとしても、そこへのこだわりはこれからもなくさず持っていたいと思っていますが、以前と変わらぬ状態で手放しでそれを楽しめるようになるにはまだだいぶ時間が必要な気もしています。

そうした状況を乗り越えまがいなりにもミュージシャンとしての活動を続けて行くためには、この状況に合わせた形で柔軟に活動を続けなんとか生き延びて行かなくてはなりません。

 

手探りな活動が続き、どういう判断、選択をするのが正解なのか分からない中ですが、その時々でベストを尽くし進んでいきたいと思っていますのでお力添えいただければ嬉しく思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

2020年 5月6日 門田”JAW”晃介

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